竹泉 芳醇辛口純米酒 

 

熟成酒、割と癖のある日本酒。

僕はそういう認識があるお酒、竹泉です。

兵庫県朝来市山東町矢名瀬町 のお酒。

んーーっ・・・あくし?あさくし?what??

住所全然読めませんw

なんかクイズみたいですね。

正解は

「あさごし さんとうちょうやなせまち」

です。

(まぁ読めなかったのは僕くらいでしょう・・)

 

むかーしに試飲会で飲んだ事ありますが、購入したことはありません。

その時飲んだ感想が

「どひゃ~!クセ強いなぁ~!」

でしたのでそんなイメージの蔵元ですね。

その頃はまだ日本酒ビギナーで、まだまだ飲みやすさ重視でした。

今となればそんなお酒が美味しいと思えてしまいますw

「クセが旨いんじゃ~」と千鳥のノブの如し。みんなもそうだよね?

 

それでは参りましょう!

 

■スペックはこちら!

・価格      貰い物 (参考3300円/1800ml)

酒米      (色んなサイトで色々あるので記載せず)

精米歩合    60%

・度数      15%

・製造地     兵庫県

・蔵元      田治米合名会社

・製造年月    12月

開封日     1月

・酸度      ?

酵母      協会7号

 

■香り

冷で。

色は無色ではなく、やや黄色。

熟成もそこまででは無さそうですね。

酸ありありと感じます。その中にもウッディーな香り。木を感じます。

ちょっと湿った土っぽさも感じられて山の中のお酒って感じです。

ここらで燗酒の方がよさそうな気配ムンムンですね。

 

 

■飲む

冷で。

やはり酸高めか?どっしりって感じではない。

ほんと森の中を歩いてるような感覚になってしまいます。

竹って字に引っ張られてるのかな?w

冗談さておき、ほんとそうなんです。

重厚な酸があって、でも軽さもあります。これは加水してるからだと思うんですが、無濾過生原酒なら相当なボディーのお酒になってそう!それも旨そうだなぁ~。

冷でも僕は好きです。

思ったよりライトですね。もっと「どしっ」と来るかと思えば飲みやすいです。

だから毎日の晩酌にめっちゃ良い。少しクセがある程度で飲みやすさと軽さがあるので毎日飲んでも飽きない設計です。

晩飯には割となんでも来い!って感じの守備範囲の広さがあります。

最後には極僅かに苦み、甘さも感じられてとても良い。

これだよな、酒って。

 

燗酒で

ぬる燗くらいですかね?

香りは酸も感じつつ、ほっこりした優しい香り。

飲めば酸を優しい甘みが包み込んで、温泉に浸かってる気分。

口いっぱいに旨味がじゅわ~っと広がりなんとも言えない心地よさ。

温度が下がるにつれて酸が目立ちます。

こりゃダラダラやっちゃうやつです。

冷でも燗でもやはり旨いですね。

 

 

まとめ

好みの分かれる酒質ですので日本酒ビギナーには良さが分かりづらいかもしれません。また嗜好品ですのでモダンな日本酒がお好きな方には不向きです。

ですが、一周回った方ならおすすめですね。

結局はこういうお酒が一番手が伸びるし、合わせる料理もいちいち考えなくてもOK

僕は好きですね。

「やっぱりここに帰ってくるよな」

そういう原点的なお酒。

竹泉のもっと熟成したやつ、もしくは無濾過生なんて飲んでみたくなりました。

 

 

 

 

宝剣 純米吟醸 酒未来

置いてる酒屋からは信頼を得てそうな気がする、

今回はそんな宝剣です

こちらは十四代が開発した酒米『酒未来』にて醸した純米吟醸です。

酒未来、、名前が良いですよねw

昔にレトロラベル(これが安くてめちゃ旨い)や緑のラベルの宝剣を飲んだことはあります。

その時の感想は今風というよりは、とっても真面目な、まっすぐなお酒といった印象。

そういう印象を受けましたが、今回はラベルには気合の入った紙に、目を引くイエローです!

個人的には今までの宝剣でなく、少し華やかさもプラスされているのでは!?

そんなイメージで購入してみましたがどうなんでしょう?

 

参りましょう!!

 

■スペックはこちら!

・価格    3630円/1800ml

酒米    酒未来

精米歩合  50%

・度数    16%

・製造地   広島県

・蔵元    宝剣酒造

・製造年月  2023/8月

開封日   2023/9月

・酸度    

酵母    

 

■香り

んー、冷えてるから香りが閉じこもってる?

香りは控えめ新潟清酒のような香り。

十四代や酒未来のイメージで勝手に

「華やかなんだろな〜」

なんて思ってましたが違います。

前に飲んだ『グリーンラベルのくどき上手 酒未来』が華やかだったもんで、、

これから温度が上がるにつれて膨らんできそうな、そんな程度の立ち香ですね。

 

 

飲む

んー、清酒だ。新潟清酒だw

もっと含みに華やかさあるのかと思った。というかそれを期待していたのでちょっと「んん?」ってなってしまった。

でも絶妙な塩梅かも?

これは数日後に化けそうな感じ。まだ固い。やはり真面目な酒という印象。

全然世間の流行りとかに媚びてないながら、実に惹かれるものも感じる。

あとからじわ〜っと味わいが追いかけてくる。

『グリーンラベルのくどき上手 酒未来』の華やかさを引いた感じ。

なるほどなぁ。こうゆう酒未来もあるのか。

しかし味わいの芯の部分はまだ開花してないね。

最近の嗜好は「香りぶわっと華やか系」が飲みたい気分でしたのでミスマッチ、、。

(『宝剣 酒未来』に期待を寄せたが、こちらはめちゃ硬派でした)

 

「俺に過度な華やかさ求めてんじゃねぇ!」

 

杜氏の土井鉄也氏に怒られそうだ。

(僕の勝手な妄想のお話です。土井さんは昔かなりのワルだったらしいw)

 

でもこの宝剣深いね。

考えてしまう酒だ。かなり良いかも。

どちらかと言えば辛口。苦みすらある。

食中酒寄りかと思われる。

単体でもいけるけど個人的にはもう少し甘さがやっぱり欲しい 。

これは食事と一緒がおすすめかと思う。

出汁の効いた和食、山菜の天ぷら、枝豆、、

うーん、夏酒ってイメージが近いのかな?なんかそんな印象。

みずみずしさの中に苦みがある。

香りは最低限なんだけどじわりと広がってくる

夏の食材との相性は抜群のように思う!なすび料理なんかもえぇですなぁ〜。

飲み進めるとなんのひっかかりもなく、水々しい含みにじんわりくる甘旨(甘くはないしフルーティーでもない)、ラストの苦みで杯が進む

重たくもなく、クドくもないのでキリがない

んー、これぞ食中酒と唸る酒。

確かに『グリーンラベルのくどき上手の酒未来』と通づるものを感じられる。

酒未来って夏酒って枠なのかな?知らんけどw

ただ苦みを感じるのは共通してますね。

これはこれで美味なり。

 

後日

改めて飲むと甘い。なんなんだろ?

今までの日本酒の「甘い」って僕の感覚とまた違う。じんわりと甘い。

んー伝えるのが難しい!w

本当に水のごとく、とてもクリアで透明感抜群です。

たぶん水めっちゃ旨いはず。

でもふと土井さんは本当に酒未来で醸したかったのか?と思ってしまった。

酒未来なので甘めに仕上げるとゆうニーズ(おそらく世間はそんなイメージ?)に無理矢理合わせたのかなぁ?なんて非常に勝手な妄想をしてしまった。

宝剣ってどちらかといえばそういう路線ではないような気がするので(またもや勝手な思考)限りなく食中酒寄りに仕上げて香りも最小限に抑えて口内も華美にしない仕上がりに。そこは譲れない!ってものを勝手に感じます、、はい。ごめんなさい。

本当に適当なこと言ってごめんなさい。

 

甘辛どちらもいいバランスで、本当に邪魔はしないけどやや華のある日本酒。

 

ただひょっとすると僕は酒未来とゆう酒米がそんなに好みでないのかもしれない。

もしくは酒未来のMaxのポテンシャルを未体験なのかもしれない。

十四代を飲めば答えは分かるのか・・・?

なんとなくだが『酒未来』は十四代というイメージ先行で売れているような気がしてしまう。

実は本当は醸すのが凄く難しいのでは?と感じました。

 

あとがき

さて今回の『宝剣 純米吟醸 酒未来』

鍋物ってより、食事の温度の低めの物に合いそう。冷たいものとは抜群に合いそうな予感(枝豆、冷奴、胡瓜とか漬物なんでも、水なす、前菜もの)単体でも美味しいけど食中酒向きかな?

個人的な妄想意見ばかりでしたがお許し下さいませ!ありがとうございましたm(_ _)m

開運 純米ひやおろし

静岡のレジェンド!開運

1872年創業、2022年には150年を迎えた老舗蔵

開運といえば「能登四天王」の一人と称される今は亡き伝説の杜氏「波瀬正吉」さんが在籍しておられました。開運の最高峰のお酒は彼の名を冠したそのまんまの商品名

「波瀬正吉」です。

「商品名 俺」ですね

UCCのブラック缶コーヒーのCMで

「原材料 コーヒー 以上」

って言ってたのを彷彿とさせますw(んなわけねぇだろ)

 

僕は石川の「宗玄 雄町 無濾過生原酒」を飲んだ時に

「旨すぎんだろこれ‼」

という衝撃を久々に受けたのですが、宗玄の杜氏「坂口幸夫」さんは、

なんと開運の「波瀬正吉」さんのもとで修業をされたそうな、、、

開運は一度も口にしたことがないのでとても楽しみなのであります!

 

では参ろう!

 

■スペックはこれ!

・価格    3300円位/1800ml

・ 製造年月  2023年9月

開封日   2023年9月28日

・使用米   山田錦

精米歩合  55%

・度数    16%

・製造産地   静岡県

・蔵元    土井酒造場

 

初日

大阪、八尾の有名な三井酒店にて購入(この店がまぁおもろいw)

香り

九頭竜の純米を思い出した。 静岡なのになぁ、、という印象。

もっと静岡のそれっぽいかと思ったのでびっくり。

立ち香は火入れのせいか穏やかです。そこはひやおろしなのでね!

 

味わい

磯自慢みたいな香りや苦み、また初亀(急冷美酒しか飲んだこと無いけど)の甘さとかとはまた違った印象。 ボリュームあるなぁ!これ16度とはあんまし思わない。

もっと度数あるんじゃね?と思ってしまう

言い方によっては「どっしり」ささえ感じる

改めて飲むといきなり最初に苦みあり。うん、苦いなw 

味のある純米。ひやおろしだけにやや色づいてる。

この苦みが次の杯を誘うあたりは静岡!って感じなんだけど、冷えた状態なら最初の味わいには苦みが感じない。温度の変化によって苦みが出てくるのかも?

最初香りは九頭竜っぽいとか言ったけど、やっぱ初亀の時のような甘さも感じられるし、やっぱ静岡の酒!って香り

ボリュームあるので食欲の秋にもってこい。まさに食中酒って感じ

 

2日目

初日に思ったけどほんとに火入れか?ってくらいの味のボリューム、インパクトがあってほんとに16度というのが信じられないお酒だった。もうちょい高く感じる。

おー。酒って感じ。クラシックよりの酒質ではなでしょうか?

地元のおじさま達に愛される路線の味ではないでしょうか?

味わいに様々な表情がある。甘、苦、キレ、、冷酒〜常温にかけて味わいの変化も面白い。

 

7日目

ん!味のりしてきた。と思う。 全然味のボリュームの衰えなし。

これは明らかに食中酒。単体でも美味しいけどなんか食べながらの方が絶対美味しいはず。、、、しかし考えたが鍋しか思い浮かばないw

ん〜。ええ酒ですな。やっぱり静岡酒だ。

どんどん飲みたくなるし、止められなくなる。 静岡らしさに溢れてる。やや穏やかな香味ながらも苦みも、キレも申し分なし。 ダラダラ飲みてーなぁー、、って時にはかなり良い。ぬる燗もよし。 

 

8日目~

常温で放置中。

(冷蔵庫の野菜室パンパンでキレられたのでやむを得ずなのは内緒だw)

燗酒で飲んでも美味しいけど、常温の方がらしさがあって好み。風味、味の膨らみが良き。燗酒にしてもそこまで膨らむことはないので常温〜冷酒でくいっと飲んだ方が美味しいかもです。冷酒で鍋物、、GOOD!

 

あとがき

お酒は嗜好品です。あなたはどこの都道府県のお酒が好みでしょうか?

今更ながら個人的に静岡のお酒があんまり好みでないかも?

なんて気付けたりもしてきました。

でも!また懲りずに生酒や純米吟醸あたりも飲んじゃうと思います。

 

ありがとうございました。

 

 

龍神丸 純米吟醸 瓶囲い 生原酒

いわゆるプレ酒の位置づけの龍神丸です。

とにかく字がインパクト抜群!!

ブレイクのきっかけは漫画「もやしもん」にて『龍神丸大吟醸』が掲載されたのがきっかけだと認識しております。

スーパー銭湯に置いてある漫画でそのページだけ読んだのですw)

 

ここの酒蔵は杜氏であり、旦那様の急逝という大変な運命を乗り越え、奥様が蘇らせたお酒です。

残念ながら旦那様が醸すお酒は口にしたことがありませんが、奥様が醸した『龍神丸・純米』を初めて飲んだ時には感動したのでした。

 

「名前先行のプレ酒では確かにないな」と感じたのを覚えています。

 

まぁなんにせよ純米の価格が安いのよ!(ちなみに吟醸も同じ価格)

たしか1升瓶でも2750円・4合なら1485円(2023年価格)なんです。

物価高の今、お値段と味わいが良い意味で合わない、と思いました。

時は流れ久々に龍神丸純米吟醸に出会うことが出来たのですが、純米吟醸になると

高いーーッ!!w

(袋吊りになると更にUP!当たり前やけどね)

もう少し間の価格であればお小遣いの少ない僕も買いやすいのですが、、、

妻にお菓子やおもちゃをねだる子供のように必死に交渉をして無事入手です。

 

ふっ・・俺ってスマート・・(キラーン)

 

では参ろう!!

 

■スペックはこちら!

・価格    4300円くらい/1800ml

・製造年月  2023年8月

開封日   2023年9月19日

・使用米   山田錦100%

精米歩合  50%

酵母    

・度数    18%

・日本酒度  

・酸度     

・製造産地  和歌山県

・蔵元    高垣酒造

 

・・・蓋が固い。全然開かないw

香り

良い感じに熟成されてると思われる

フレッシュな中にも味わいがまろやかになってから出荷されてるのでしょう

過度な華やかさは全くないです

度数18もあるのである程度どっしりは感じますが、それがアルコール由来なのか、熟成のそれなのか。

力強くビター。

香りだけだと初心者というより中級者向けの香り

 

 

味わい

トロミのある酒質

度数を感じさせない飲みやすさ

これには驚き。 もっとガツンとくるかと思えどスムース。

口内に旨味が広がるので飲みごたえはしっかり。独特な味わいだなぁ。

かなり個性派です。「あれに似てる」とかって部類の酒じゃない

これって例えが難しい。

とはいえ純米のほうが「らしさ」はあったように思う。

 ジリリ、ジリリと旨味が口内に広がりますよ。

度数18なのでグラス一杯だけでも飲み干した後はやっぱくるね。

今でも美味しいけど、更に寝かせた方が美味しいような気もするし、更にフレッシュなお酒も飲んでみたい。

初日なのでまだ本領発揮ではないにせよ、独特な個性が世界観を作ってます。

とにかく一度飲んでみてほしい。

他の銘柄ではあんまりない個性が輝いています。

冷酒よりも常温位で飲んだ方が膨らみが出て美味しいかと。

 

2日目

冷酒にて 。初日のバニラ感は後退。やや辛口になったかな?

初日はどちらかといえばそういったことは全然思わなかった。醤油感あり。香りは生熟で多少のフルーツ感あり。

しかし味わいが独特やな〜。(ほめ言葉ね)

苦みも出てきた? これも初日は割とキレイなお酒やなぁと思ってたけど2日目にして粗さが出てきた。

でもまだどちらかといえば綺麗寄り。 力強いお酒ですね。味わいも度数も。

味わいは単純に「龍神丸の純米を綺麗にした」ってそんな気がする。

確かに寝かせたらポテンシャル上がりそうな気もするし、醤油感だけ増しそうな気もする。面白いお酒ですね。

今と寝かすのとどっちが好みの味になるのかな?そんなことも試してみたい。

 美味しいですねぇ。

この後に飲む他の日本酒が薄っぺらく感じるほどボリュームありますよ。

度数もあるけどパワーも凄いね。そして口内での変化も面白いのよ。

最初はやや「クリアー」と「ドシッ」とが見事に両立したままから、次第に膨らんでいって苦み、渋みも感じさせつつ、ラストはフルーツ感もありながら、水が綺麗なんでしょうか?スッと飲み干せます。

キレも良く、喉が渇くようなドライな飲み口になるのでまた飲みたくなっちゃう。

なかなか飲ませる酒です。

酒飲みなら飲み過ぎて知らん間に酔い心地になりますな。美味しいなぁ。

軽くて飲みやすい酒が重宝される中、こうゆうガッツリ味わいとボディーのある日本酒って素敵だ。

3日目 

旨いねぇ。 ほんとにいい酒だな。やはり唯一無二の味わい?

これなら大吟醸はどんな感じなのか?是非飲みたい。

とろみのある酒質。例えようのない香り。訳のわからん味わい(褒め言葉)。

 

 

あとがき

約一ヶ月後 あんまり好みだったので残り少ないが冷蔵庫で寝かせてみることにした。

香りはフルーツ感あり。えぇ香りどす。香りは変化無しかな?

ただ味わいは率直に良くはなってない。

ちょっと中盤の厚み?みたいなのが無くなった気がする。

良く言えばよりクリアーになったのかな?

悪く言えばこの龍神丸って複雑味が個人的には面白いと思うのにそれがうすーくなってしまった。個人的には開封したら個性が強烈なうちになるべく早く飲む方がいいかも?

ひとつひとつのゴツゴツした個性が無くなり綺麗にまとまってしまった。

好みの問題だろうが、荒い方が好きでした

寝かせたら綺麗にまとまって上品な味わいになりそう

 

あと商品化として長期熟成のラインナップとかあっても面白そうですね!

(もう既にあったらごめんなさい)

 

いいぞ!龍神丸

ご馳走様でした。

花邑 純米吟醸 雄町

もはや説明不要でしょうか?

日本酒のレジェンド『十四代』が異例の酒米の選定から醸造の技術指導を行い、品質管理からラベル、品名まで監修して誕生したお酒がこの『花邑』ですね。

現実的に十四代なんて買えないし、もはや見ることも出来ない今、注目されるのは当然でしょう。

ってか

十四代が飲めないなら花邑で十四代を感じ取るんじゃー‼」

ってな人が大多数ではないでしょうか?もちろん僕もその一人ですw

ですが、ですがですよ。。

もはやこの花邑さえも買えなくなってきてるんですよね、、

昔は「タイミング合えば買える」と思ってたのでお店で見てもスルーでしたが、

飲みたくなった頃には時すでに遅し。

 

「全然買えねー」

 

凄いですね。十四代様の影響力は。

日本酒界のインフルエンサーです。

日本酒界のジャスティンビーバーです。

やっと今回初めて花邑の雄町を飲める!

でも日本酒ってハードル上がってる時って高確率でがっかりするんですが、これはどうでしょうか?まぁなんにせよ

 

ぐひひ!楽しみ‼

 

■スペックはこちら!

・価格    3900円位/1800ml

酒米    雄町100%

精米歩合  50%

・度数    16%

・製造地   秋田県

・蔵元    両関酒造株式会社

・酸度    

酵母 

 

裏ラベルにはこれだけで、色々調べてみても数値がバラバラでしたので記載しません。

ひょっとしたら造りの年度によって変わるのかもしれませんね。

個人的には今流行りの低アルじゃないので嬉しいです。酒らしさがありそうです。

ちょっと昔に陸羽田という酒米の花邑飲みましたが、その時はフルーティーなお酒が好みでなく「花邑こんなもんか~」なんて思った記憶があります。

最近ではフルーティーなお酒も「ええやん」なんて思えてきたのです。

日本酒に対する嗜好は本当にコロコロ変わります。・・・僕だけ?w

では行こう!

 

香り

ほ~!

十四代が関わってるのでもっとぶわっと香るかと思いましたが、全然そんなことない。

いやらしくない程の華やかさ。透明感が感じられとてもクリアーです。

それでいて甘みの密度の濃そうな感じ。

 

飲む

トロミを感じる酒質。これはすごっ!

とても綺麗。水々しさの中にもちゃんと旨味があってペラく無い。旨いです。

「花邑は甘すぎる」なんて言葉を見かけますが、全然そんな事思わなかった。

適度に甘旨なんです。

甘さでべたーーーってなりがちなお酒もありますが、これはちゃんとキレもあって飲み飽きしない。

香り、味わいも本当に出すぎていない雄町のお酒です。これが良い。

含んだ瞬間に口内で膨らむ香りと同時にきゅんと来るも適度な酸、それからの旨味、からのキレ。

度数16%あってちゃんと酒らしさもあるのに、良い意味で軽く感じる。

本当にちょうど良いボリューム感といいますか。

バランス感ハンパないです。

ほんでブログも書きながら、確かめながら飲むんですが飲み飽きしません。

 

旨すぎます。

 

改めて立ち香は旨味の塊のよう。しっかりと感じます。

何度飲んでも素晴らしいバランス。

エレガント。そう、エレガントなのだ。

ジャスティンビーバーなのだ。

上品なのだ。

バカボンなのだ。

、、、ん?w

 

若さで勝負って酒ではなく、品格のある、落ち着いたお酒。

ちゃんと今っぽい要素もあり、それでいてクラシックさも感じました。

そら売れるわ!

 

2週間後位に飲んでも全然旨いですよ。凄くないですか?

さすがにトロミの部分とか、味わいに若干メリハリが無くなりましたが、

それでもほぼ「こりゃダメだ」なんていう味落ちは見られませんでした。

こういう流行りで、今っぽい日本酒って本当に味の変化が早かったりするんですが、これは問題無しですね。火入れってのが良かったのかな?

 

ぶっちゃけ

「どうせ大したことないんやろなぁ~」

「今っぽい酒で感動はしないんだろなぁ~」

なんて勝手に思ってましたが

 

本当にごめんなさい!!

余裕で期待値超えてきました。

よくありそうで、無い酒質。不思議な魅力いっぱいです。

名前先行なお酒ではありません。

確かな美味しさ。ぜひ飲んで頂きたい。

 

さすがの旨さでした。

最近飲んだ中では『AKABU 純米吟醸』に似てます。

・・が!好みの問題もありますが、花邑が頭一つ抜けてます。

AKABUも旨いんですが、優等生感が強かったです。

プライスマイナス0って感じ?

どこにも振り切れてない感ありましたが、花邑には「品」を感じました。

 

久しぶりに個人的に「これは旨いなぁ」って日本酒でした。

めったに「また買いたい」って思いませんが、これは全然ありです。

本当にもう一本欲しい。

 

次は花邑の生酒のみたいなぁ~!

ちなみにこの両関酒造の「翠玉」もかなり旨いのだ。

菊姫 山廃仕込 吟醸 

~裏張りより~

菊姫は「濃醇旨口」ー

独特の芳ばしい香り。腰の強い切れ味。誰でも楽しめる吟醸酒

 

僕の大好きな菊姫

完全忖度しちゃう銘柄です。

今回は高級ラインで1升瓶で6000円越え。こんなんめったに飲めん!

てなわけで・・・

 

めっちゃ楽しみ!!

 

■スペックはこちら! 

・価格   1800ml/6300円位  720ml3,200円位

・米    兵庫県三木市吉川町(特A地区) 山田錦100%

精米歩合 55%

・度数   17%

・製造地  石川県産

・酸度   ?

酵母   ?

 

少し前ですが石川に旅行に行ったときに北陸限定の「吟醸」を購入しました。

店主のお話によるとそれは速醸仕込みで、熟成期間も短いみたいです。

ってな訳あってか僕の思う菊姫とは違ってて少し落胆してしまいました。

←これが速醸の吟醸です。

 

今回のこちらも吟醸ですが、山廃仕込みの熟成物。

菊姫と言えば山廃熟成ですよ。

たまりませんな、、、

 

さぁ、どうなんでしょう?

 

ん~。分かりづらいですがめっちゃ黄金色。

速醸の吟醸は熟成期間1年未満で透明色に対し、こちらは2~3年ですので当然といえば当然ですね。

 

香り

くぅーー!!これだよ、菊姫だよ。

最近モダンな日本酒を割と飲んでたのでガツン!と来る強烈な熟成香。

あ〜、これはお米のアロマ。

鼻を突く熟成香。クセ強めなんですが、気品、上品、そんな言葉が出てきます。

結局は菊姫ってことになってしまう。

早くもこの時点で顔はニヤけてますw

 

飲む

ぐーーっと押し寄せる旨味の波!波!波!!

 

旨味のビッグウェーブやぁ~!

(お前は彦麻呂か!w)

 

口に広がる米の旨味。

昔に飲んだ同酒蔵の「先一杯」というお酒を思い出した。

つまり路線はやはり似ている(と思う。昔の記憶なんて当てにならん)。

そして飲み干した後の旨味の余韻がエグい。

ずっと残ってる。「濃い」って表現が正しいのか分からんけど、口内に香りがふわりと残る。

熟成された米の甘み。菊姫といえば吉川山田錦

その気品ある酒質はため息がもれる。そう桃色吐息だ。

唯一無二。他のお酒とは戦ってる土俵が違う。

日本酒なんですが、飲み物の種類が違うとでもいいましょうか?

クセがあり、どっしり系なので一杯の満足感が凄いため

「一杯で満足出来るお酒かな?」

なんて思ってたけどスーッと飲み続けられる。

味わいはこれぞ酒。そんなお酒だ。

 

しかしこの疑問が残った。

 

これホンマにアル添なん?

 

そうなんですよ。これなんですよ。

 

僕の中のアル添ってキレがよくなったり、単体で飲むというよりなんとなく食事で開花するイメージでした。個人的に味わいの後半がなんとなく苦手だったり。

どことなく「アル添だな」って分かる味。

(*勘違いしてほしくないので僕はアル添否定派ではない事をここでお伝えしておく。

むしろ普通酒大好きです)

 

だからそんな感じだろうな。なんて思ってだけど、全然わかんない。

あるとすれば、飲み干すときの僅かな辛味とかかな?そんな程度。

ちょっと色々考えながら飲んでしまいそうなお酒です。

はい、旨いです。

 

高いんでちびちび飲もう!なんて思うも、飲むほどに考えさせられる味わい+旨いのでついつい飲んでしまいます。

叶うなら菊姫の飲み比べとかしたいです。

ただねぇ、、菊姫って安価なやつでもマジで旨いのよ。

石川で飲んだ「菊」の燗酒は体が喜ぶ味わいで、しびれますよ。ほんまに。

 

最後に…

裏ラベルには「誰でも楽しめる吟醸酒」とありますが、日本酒初心者にはおすすめ出来ないと思います。激しく好みの分かれるお酒であることは間違いありませんので!

ただ似たような酒ばかりで個性ってもんがあんまり無い中で(どれ飲んでもほぼ間違いなく美味しい)、ここまで個性あるお酒は貴重かと思います。

本来のお酒の美味しさと言いましょうか?体が求める、喜ぶお酒。

ドストレートに心に響く酒蔵だと僕は思います。