花邑 純米吟醸 雄町

もはや説明不要でしょうか?

日本酒のレジェンド『十四代』が異例の酒米の選定から醸造の技術指導を行い、品質管理からラベル、品名まで監修して誕生したお酒がこの『花邑』ですね。

現実的に十四代なんて買えないし、もはや見ることも出来ない今、注目されるのは当然でしょう。

ってか

十四代が飲めないなら花邑で十四代を感じ取るんじゃー‼」

ってな人が大多数ではないでしょうか?もちろん僕もその一人ですw

ですが、ですがですよ。。

もはやこの花邑さえも買えなくなってきてるんですよね、、

昔は「タイミング合えば買える」と思ってたのでお店で見てもスルーでしたが、

飲みたくなった頃には時すでに遅し。

 

「全然買えねー」

 

凄いですね。十四代様の影響力は。

日本酒界のインフルエンサーです。

日本酒界のジャスティンビーバーです。

やっと今回初めて花邑の雄町を飲める!

でも日本酒ってハードル上がってる時って高確率でがっかりするんですが、これはどうでしょうか?まぁなんにせよ

 

ぐひひ!楽しみ‼

 

■スペックはこちら!

・価格    3900円位/1800ml

酒米    雄町100%

精米歩合  50%

・度数    16%

・製造地   秋田県

・蔵元    両関酒造株式会社

・酸度    

酵母 

 

裏ラベルにはこれだけで、色々調べてみても数値がバラバラでしたので記載しません。

ひょっとしたら造りの年度によって変わるのかもしれませんね。

個人的には今流行りの低アルじゃないので嬉しいです。酒らしさがありそうです。

ちょっと昔に陸羽田という酒米の花邑飲みましたが、その時はフルーティーなお酒が好みでなく「花邑こんなもんか~」なんて思った記憶があります。

最近ではフルーティーなお酒も「ええやん」なんて思えてきたのです。

日本酒に対する嗜好は本当にコロコロ変わります。・・・僕だけ?w

では行こう!

 

香り

ほ~!

十四代が関わってるのでもっとぶわっと香るかと思いましたが、全然そんなことない。

いやらしくない程の華やかさ。透明感が感じられとてもクリアーです。

それでいて甘みの密度の濃そうな感じ。

 

飲む

トロミを感じる酒質。これはすごっ!

とても綺麗。水々しさの中にもちゃんと旨味があってペラく無い。旨いです。

「花邑は甘すぎる」なんて言葉を見かけますが、全然そんな事思わなかった。

適度に甘旨なんです。

甘さでべたーーーってなりがちなお酒もありますが、これはちゃんとキレもあって飲み飽きしない。

香り、味わいも本当に出すぎていない雄町のお酒です。これが良い。

含んだ瞬間に口内で膨らむ香りと同時にきゅんと来るも適度な酸、それからの旨味、からのキレ。

度数16%あってちゃんと酒らしさもあるのに、良い意味で軽く感じる。

本当にちょうど良いボリューム感といいますか。

バランス感ハンパないです。

ほんでブログも書きながら、確かめながら飲むんですが飲み飽きしません。

 

旨すぎます。

 

改めて立ち香は旨味の塊のよう。しっかりと感じます。

何度飲んでも素晴らしいバランス。

エレガント。そう、エレガントなのだ。

ジャスティンビーバーなのだ。

上品なのだ。

バカボンなのだ。

、、、ん?w

 

若さで勝負って酒ではなく、品格のある、落ち着いたお酒。

ちゃんと今っぽい要素もあり、それでいてクラシックさも感じました。

そら売れるわ!

 

2週間後位に飲んでも全然旨いですよ。凄くないですか?

さすがにトロミの部分とか、味わいに若干メリハリが無くなりましたが、

それでもほぼ「こりゃダメだ」なんていう味落ちは見られませんでした。

こういう流行りで、今っぽい日本酒って本当に味の変化が早かったりするんですが、これは問題無しですね。火入れってのが良かったのかな?

 

ぶっちゃけ

「どうせ大したことないんやろなぁ~」

「今っぽい酒で感動はしないんだろなぁ~」

なんて勝手に思ってましたが

 

本当にごめんなさい!!

余裕で期待値超えてきました。

よくありそうで、無い酒質。不思議な魅力いっぱいです。

名前先行なお酒ではありません。

確かな美味しさ。ぜひ飲んで頂きたい。

 

さすがの旨さでした。

最近飲んだ中では『AKABU 純米吟醸』に似てます。

・・が!好みの問題もありますが、花邑が頭一つ抜けてます。

AKABUも旨いんですが、優等生感が強かったです。

プライスマイナス0って感じ?

どこにも振り切れてない感ありましたが、花邑には「品」を感じました。

 

久しぶりに個人的に「これは旨いなぁ」って日本酒でした。

めったに「また買いたい」って思いませんが、これは全然ありです。

本当にもう一本欲しい。

 

次は花邑の生酒のみたいなぁ~!

ちなみにこの両関酒造の「翠玉」もかなり旨いのだ。