菊姫 山廃仕込 吟醸 

~裏張りより~

菊姫は「濃醇旨口」ー

独特の芳ばしい香り。腰の強い切れ味。誰でも楽しめる吟醸酒

 

僕の大好きな菊姫

完全忖度しちゃう銘柄です。

今回は高級ラインで1升瓶で6000円越え。こんなんめったに飲めん!

てなわけで・・・

 

めっちゃ楽しみ!!

 

■スペックはこちら! 

・価格   1800ml/6300円位  720ml3,200円位

・米    兵庫県三木市吉川町(特A地区) 山田錦100%

精米歩合 55%

・度数   17%

・製造地  石川県産

・酸度   ?

酵母   ?

 

少し前ですが石川に旅行に行ったときに北陸限定の「吟醸」を購入しました。

店主のお話によるとそれは速醸仕込みで、熟成期間も短いみたいです。

ってな訳あってか僕の思う菊姫とは違ってて少し落胆してしまいました。

←これが速醸の吟醸です。

 

今回のこちらも吟醸ですが、山廃仕込みの熟成物。

菊姫と言えば山廃熟成ですよ。

たまりませんな、、、

 

さぁ、どうなんでしょう?

 

ん~。分かりづらいですがめっちゃ黄金色。

速醸の吟醸は熟成期間1年未満で透明色に対し、こちらは2~3年ですので当然といえば当然ですね。

 

香り

くぅーー!!これだよ、菊姫だよ。

最近モダンな日本酒を割と飲んでたのでガツン!と来る強烈な熟成香。

あ〜、これはお米のアロマ。

鼻を突く熟成香。クセ強めなんですが、気品、上品、そんな言葉が出てきます。

結局は菊姫ってことになってしまう。

早くもこの時点で顔はニヤけてますw

 

飲む

ぐーーっと押し寄せる旨味の波!波!波!!

 

旨味のビッグウェーブやぁ~!

(お前は彦麻呂か!w)

 

口に広がる米の旨味。

昔に飲んだ同酒蔵の「先一杯」というお酒を思い出した。

つまり路線はやはり似ている(と思う。昔の記憶なんて当てにならん)。

そして飲み干した後の旨味の余韻がエグい。

ずっと残ってる。「濃い」って表現が正しいのか分からんけど、口内に香りがふわりと残る。

熟成された米の甘み。菊姫といえば吉川山田錦

その気品ある酒質はため息がもれる。そう桃色吐息だ。

唯一無二。他のお酒とは戦ってる土俵が違う。

日本酒なんですが、飲み物の種類が違うとでもいいましょうか?

クセがあり、どっしり系なので一杯の満足感が凄いため

「一杯で満足出来るお酒かな?」

なんて思ってたけどスーッと飲み続けられる。

味わいはこれぞ酒。そんなお酒だ。

 

しかしこの疑問が残った。

 

これホンマにアル添なん?

 

そうなんですよ。これなんですよ。

 

僕の中のアル添ってキレがよくなったり、単体で飲むというよりなんとなく食事で開花するイメージでした。個人的に味わいの後半がなんとなく苦手だったり。

どことなく「アル添だな」って分かる味。

(*勘違いしてほしくないので僕はアル添否定派ではない事をここでお伝えしておく。

むしろ普通酒大好きです)

 

だからそんな感じだろうな。なんて思ってだけど、全然わかんない。

あるとすれば、飲み干すときの僅かな辛味とかかな?そんな程度。

ちょっと色々考えながら飲んでしまいそうなお酒です。

はい、旨いです。

 

高いんでちびちび飲もう!なんて思うも、飲むほどに考えさせられる味わい+旨いのでついつい飲んでしまいます。

叶うなら菊姫の飲み比べとかしたいです。

ただねぇ、、菊姫って安価なやつでもマジで旨いのよ。

石川で飲んだ「菊」の燗酒は体が喜ぶ味わいで、しびれますよ。ほんまに。

 

最後に…

裏ラベルには「誰でも楽しめる吟醸酒」とありますが、日本酒初心者にはおすすめ出来ないと思います。激しく好みの分かれるお酒であることは間違いありませんので!

ただ似たような酒ばかりで個性ってもんがあんまり無い中で(どれ飲んでもほぼ間違いなく美味しい)、ここまで個性あるお酒は貴重かと思います。

本来のお酒の美味しさと言いましょうか?体が求める、喜ぶお酒。

ドストレートに心に響く酒蔵だと僕は思います。